日本で避難訓練と言えば、火災と地震発生を想定した訓練しか経験がありませんが、アメリカではもっとたくさんの種類の訓練をします。その代わり、頻回行われるFire Drillなどは1回 10〜20分で終わるような、あっさりとしたものが多いです。
 
 
Fire Drill
日本でもお馴染み、火災想定の訓練。非常ベルが鳴り、非常口から建物外へ速やかに避難、点呼して終了。
校長先生のお話などはありません。速やかにクラスへ戻って授業を続けます。月1回以上。
 
 
Bus Evacuation Drill
スクールバス乗車時に火や煙が出たとか、ドアが故障して出られない事態を想定して、バスの消化器や非常ドアの位置や使用方法を確認するものです。
 
ある朝、学校に到着した時に突然、「今日は非常ドアから脱出する訓練をします」と知らされ、バス車両後部の非常ドアから、出迎えの職員2人に補助してもらいながら(バス床面の高さなので)飛び降りるそうです。年2回。
 
 
Lockdown Drill
銃などの武器を所持した不審者が学校の外で見つかったり、内部に侵入された場合を想定して建物を閉鎖(ロックダウン)する訓練。すべての出入り口や教室を施錠して、不審者が侵入できないようにします。
 
ドアの窓に大きいポスターを貼って外から見えないようにしたり、机や椅子をドア付近に集めてバリケードを作った後、本や文房具などの武器?を持って、先生の大きい机の影に集まって隠れたりします。不審者役の職員が、ドンドン!と荒々しくドアを叩いて脅かします。年1回。
 
 
Earthquake Drill
カリフォルニアなど地震がある地域ではしっかり取り組んでいると思いますが、我々が住むのが地震がない地域であるせいか、地震訓練には力を入れていません。数年に1回程度の激レア訓練。
 
娘の話では、まず教室から廊下に出て、ロッカーに沿ってうずくまり、頭に手を置いて守る、みたいなことをするそうです。机の下には隠れないんです。
日本で地震訓練の経験がある娘は、「こんなんじゃ、助かる気がしない…」と思ったそうです。
 
 
Evacuation Drill
学校敷地外の地域避難所まで歩く訓練で、年1回行われます。これは道路封鎖、消防救急隊や警察も出動する一大イベントとなります。
 
 
ALICE Training
中学や高校では、学校での銃乱射を想定した訓練 “ALICE Training” を行う学区もかなり多くなっていると思います。(精神的影響を考慮して低年齢での実施は少ないようです。)
 
学校内で銃を所持した人物が見つかった場合に、
Alert 警戒 – Lockdown 閉鎖 – Inform 通知 – Counter 反抗 – Evacuate 避難のステップに従って行動するもの。
今や、ALICEの意味を知らないティーンエイジャーは、ほとんどいないのではないでしょうか。
 
全米を震撼させたあのコロンバイン高校銃乱射事件から20年。
以降、学校銃乱射事件数は減るどころか年々増えていて、“School Shooting”という言葉もすっかり浸透。近年では毎月のようにアメリカのどこかで銃乱射事件が起きているくらいです。
ある意味、地震や火事よりもよっぽどリアルです・・・。

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